平成21年度 外務省委託研修 / FASIDマネジメント・コース
(財)国際開発高等教育機構(FASID)
施設を作ったけれど使われない。技術を教えたが実践してくれない。仕組みを整えても動かない。こんな事態に頭を抱えた経験は、多かれ少なかれ誰でもあるでしょう。「馬を川辺に連れて行っても、水を飲むとは限らない」ように、条件を整えたところで当事者がこちらの期待通りに行動してくれる保障はないわけです。むしろ、外部者の期待通りに人々が意識と行動を変えるほうが稀でしょう。
では、一体どうすれば馬に水を飲ませること、つまり当事者の行動変化を導くことができるのでしょうか。一筋縄で行かないのはもちろんですが、人間の行動変化のメカニズムを理解し、働きかけの方法を知っているのとそうでないのとでは、成果に大きな差が出ることは確かです。
この研修では、行動変化の基本的な考え方と技能を中心に、行動変化を促進するための手法について学びます。援助する側の期待や願望に立脚するのではなく住民の姿を明確に浮かび上がらせるコミュニケーション術等による情報の収集と分析、およびそれに基づいた計画立案を行うための手法をお伝えします。また講師が用意した実例や受講者から提起されたケースを取り上げながら、具体的な活用方法を考察します。
※1日目の研修(1/14)で日常生活で実践できるコミュニケーション技法の課題が出されますので、1週間実践していただき、2日目の研修(1/21)で結果を共有していただきます。
中田 豊一 氏 参加型開発研究所、(特活)シャプラニール=市民による海外協力の会 代表
86年〜89年 シャプラニール ダッカ駐在員(バングラデシュ)、94年〜98年(社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン事務局長、04年〜06年 JICA派遣専門家(コミュニティ開発、ラオス)等を経て現在参加型開発研究所(主宰)にて調査研究、研修、コンサルティングなどを中心に活動中。
| トピック | 内容/論点の例 | |
|---|---|---|
| 1/14(木) | 1.理論編 行動変化のメカニズムを理解する |
1) 課題分析の罠 2) 意識と行動の関係 |
| 2.実践編① 行動変化を導くコミュニケーション術 |
1) 目からうろこの対話術 → 事実をして語らしめる グループファシリテーションのコツあれこれ |
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| 1/21(木) | 3.実践編② 参加型プロジェクト計画立案の勘所 |
1)行動変化のプロセスを計画に組み込む 2) 制度化の壁に挑む |
| 4.事例紹介 他 他実例に基づいて活用方法を考察 |
1)講師による実例ケース紹介 2)受講者から出された疑問等に即して課題解決の道を探る |