国際化が進む世界において、リーディング・ドナーであるわが国にとって、開発分野で活躍できる指導的人材の育成はますます重要になっております。このプログラムでは、世界各国で活躍できる実践的かつ指導的人材を育成するために、グローバルスタンダードに照準をあわせた大学院教育を行っています。国際的に活躍する教授陣による指導、開発の重要課題に対処するにあたって必要となる理論とツールを学べるカリキュラム、英語で行われる授業、さらに実践を重視した教育と海外でのインターンシップを通じ、理論、実践および国際コミュニケーション能力の向上を図り、グローバルスタンダードに適合した人材を養成することがこのプログラムの目的です。
このプログラムでは、様々な分野の知識や経験を持つ学生が、多くの志願者の中から選抜され、共に学んでいます。また教授陣は、政策研究大学院大学とFASIDのスタッフ、それに内外から招聘した常勤・非常勤のスタッフが加わり充実した講義を提供しています。2010年3月には第9期生が卒業しましたが、卒業生は各国の開発の第一線で活躍しており、卒業生のネットワークは世界中に広がりつつあります。
途上国の開発とこれら人々の貧困からの脱却に情熱をいだくとともに、国際的に指導的な役割を果たそうという強い意志のある方、特に開発援助業務に携わった経験のある方が本プログラムに積極的に参加されることを期待してやみません。
日本は1950年代半ばから30年の間に被援助国から主要な援助国へと発展を遂げましたが、日本の国際的地位に相応しい貢献を行っていくため、援助の量、質両面で着実な改善の努力の積み重ねが必要とされてきました。中でも「人づくり」に対する協力強化のため、国際協力人材の養成や日本への留学生の受け入れ態勢の改善の必要性等が指摘されていました。
こうした状況のもと、1985年、国際開発大学(仮称)の設立提唱を含む報告書が安倍外務大臣(当時)に提出されました。以来、国際開発大学院構想を具体化するべく、1987年には「国際開発大学(仮称)設立検討会議」が開設され、その基本構想が倉成外務大臣(当時)に、1989年には学識経験者等による作業部会で援助関連高等教育研究機関に関する詳細な調査及び検討が行われ、その結果が三塚外務大臣(当時)に提出されました。
これら報告書における提言をもとに、1990年3月(財)国際開発高等教育機構(Foundation for Advanced Studies on International Development, FASID)が設立されました。以来FASIDは国際社会で通用する国際協力実施の人材育成のため、様々な研修、研究活動を展開してきましたが、「国際開発大学構想」の具体化の一環として、創立10年にあたる2000年4月、政策研究大学院大学(National Graduate Institute for Policy Studies, GRIPS)との連携の上、国際開発プログラムを共同で開設しました。
21世紀の開発分野において、
で国際的に活躍できる実践的かつ指導的な人材の育成を目的とします。